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ニュースPOST:2024.04.26メルボルン大学を訪問しました

2024 年 1 月 31 日から 2 月 2 日にかけて、東北大学国際法政策センターの佐俣特任准教授と山下学術研究員が、メルボルン大学ロースクールを訪問しました。メルボルン大学ロースクールは、オーストラリアで最高水準の法曹養成機関であるとともに、国際法学分野の研究教育においても世界的に著名な機関です。

訪問初日の 1 月 31 日には、在外研究のためメルボルン大学ロースクールに滞在中の松隈潤教授(東京外国語大学)とともに、国際法・人文科学センター(The Institute for International Law and the Humanities)のセンター長を務める Sundhya Pahuja 教授および Margaret Young 教授と会合を行いました。この会合では、当センターの設立趣旨を共有するとともに、今後の活動などについて意見交換を行いました。 Pahuja 教授および Young 教授からは、当センターが、非欧米地域、特にアジア太平洋諸国の国際法研究の基軸となり、また当センターの活動を通じて、非欧米地域における国際法研究の新たなテーマやアプローチが設定されることの可能性に関心が示されました。

(訪問 1 日目の様子。写真向かって右手側から、Margaret Young 教授、 Sundhya Pahuja 教授、佐俣特任准教授、山下学術研究員)

訪問 2 日目となる 2 月 1 日には、松隈教授にもご同席頂き、メルボルン大学ロースクールで副院長(国際担当)(Associate Dean (International))を務める Jianlin Chen 教授と会合を行いました。会合を経て、当センターが、国際法に関心がある海外の研究者のための日本の拠点の一つとなり、中長期的には、世界に開かれた研究活動の拠点としての地位を確立することを目指すうえで、具体的な方策や制度のあり方について、有益な示唆を得ることができました。

(訪問 2 日目の様子。写真中央が Jianlin Chen 教授)

メルボルン滞在3日目の2月2日には、松隈教授、そしてDeakin大学ロースクールで在外研究をしている小寺智史教授(西南学院大学)と会合を行いました。両教授には、当センターの設立趣旨や今後の活動計画などを共有し、また、メルボルン大学の研究者から得た示唆や提案について、オーストラリアで研究活動を行なっている日本人研究者の視点から意見を伺いました。

両教授からは、研究交流の機会を通じて、当センターが日本とオーストラリアの国際法研究者の交流拠点となる可能性に関心が示されました。また、研究成果を国際的に発信することにより、当センターに所属する日本人研究者が国際的に研究活動を展開するための示唆を受けました。

今回のメルボルン大学ロースクール訪問を通じて、当センターの今後の活動や企画内容、さらに国際的な学術交流の実現可能性について、有意義な意見交換を行うことができました。特に、センターが研究者の派遣・招へいの実績を作ることや、そのための枠組の重要性など、中長期的な組織間交流のための具体的な方策について、貴重な助言を得ることができました。

また、国際法政策センターの活動を展開するうえで重要な有力研究者との人的なつながりを得ることができました。